新生銀行グループの新しい消費者金融カードローン・レイクアルサ(ALSA)

新生銀行は消費者金融の旧レイクを吸収した後、レイクのカードローン事業をレイクという名前を使ったまま銀行本体で運営していましたが、2018年4月でその事業の新規受付を中止し、その代わりとして、子会社の「新生フィナンシャル」が「レイクALSA(アルサ)」という新たなカードローン事業を開始します。

簡単に言うと、銀行カードローンから消費者金融カードローンに戻るということです。

消費者金融転換にある背景とは?

銀行は「銀行法」の管轄になっていることから、銀行カードローンには「貸金業法」が適用されないため、総量規制における「貸出は利用者の年収の1/3まで」という制約がなく、自由に貸出ができていました。

ところが、それが仇となり、近年銀行カードローンからの借入を原因とする自己破産が増加したり、暴力団関係者に資金が流れたりしていました。

その結果、2018年より銀行業界における貸出の自主規制が始まるとともに、審査においては「警察庁への照会作業」が追加されることになり、実質的に即日融資が不可能になりました。

新生銀行にとって即日融資のできないことは大きなデメリットであり、それが銀行カードローンから即日融資の可能な消費者金融カードローンに回帰する要因の一つになっています。

また、レイクは銀行が運営する消費者金融的カードローンという中途半端なイメージを払拭する狙いも含まれています。

レイクALSAの融資内容は?

レイクALSAは顧客のターゲットを20代から30代のスマホ世代を中心に据えており、その傾向は融資システムに表れています。

従来のレイクは専用のカードが発行され、ATMでの入出金はカードで行っていましたが、レイクALSAにはカードがありません。入出金はスマホアプリで行います。

なお、レイクALSAは消費者金融であるため、総量規制によって年収の1/3を超える借入はできません。

また、レイクALSAから50万円を超えて借入を行う場合、若しくは他消費者金融カードローンの利用限度額を足した合計が100万円を超える場合は、収入証明書(源泉徴収票や給与支払明細書など)の提示が必要です。

カードローンとしての基本的なスペックは既存のレイクと大きな違いはありません。

レイクALSAの借入システム

スマホに専用アプリをダウンロードし、セブンイレブンの店舗にあるセブン銀行ATMの画面に表示されるQRコードをスマホで読み取ると、お金の出し入れができます。

この方式はすでにプロミスが展開している「アプリローン」と同様なものになります。

●実施年率・貸出限度額
年率の4.5~18.0%、貸出限度額の500万円は現状と変わりません。

●無利息サービス
レイクの特長的なサービスとして、新規申込者に対する「30日無利息」と「5万円まで180日間無利息」がありますが、この無利息サービスはレイクALSAにも引き継がれます。

●審査体制
今後、AI(人工知能)の導入が予定されており、審査においてもAIを使った与信管理、スコアリングを使った素早い判断での審査が見込まれています。AIを使った与信管理は、昨年みずほ銀行とソフトバンクの提携によって設立された消費者金融「J.Score(ジェイスコア)」ですでに行われています。

従来の銀行本体で行われていたレイクの借入はそのまま継続利用できますが、新規の受付は従来からある「新生銀行スマートカードローンプラス」に一本化されます。

なお、ALSAという名前はAgility(はやい)、Linked(つなげる)、Security(あんしん)、According to our vision(私たちのビジョンに則って)の頭文字を取って付けられたものです。

過去、銀行カードローンは金利が低い上に総量規制対象外だったため、カードローン審査通りやすい部分が少なからずあり、借入がしやすく、即日融資にも対応できたことでシェアを大きく伸ばしましたが、今後借入額に制限がかかり、即日融資もできないとなると、カードローンの主流が利便性の高い消費者金融に戻る可能性があります。